宝塚記念の思惑
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過去5年の馬券対象馬
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今年の宝塚記念の詳細を触れていく前に、
先に過去5年ほどの馬券対象馬になった15頭の詳細を記しておきましょう。
過去5年としたのは、それ以上振り返っても、
現在の流れとは全くことなる時代だからです。
《2021年》
1着:クロノジェネシス(牝5/バゴ産駒/サンデーR/ノーザンF)
2着:ユニコーンライオン(牡5/No Nay Never産駒/ライオンRH/愛国産)
3着:レイパパレ(牝4/ディープインパクト産駒/キャロットF/ノーザンF)
《2020年》
1着:クロノジェネシス(牝4/バゴ産駒/サンデーR/ノーザンF)
2着:キセキ(牡6/ルーラーシップ産駒/石川達絵/下河辺牧場)
3着:モズベッロ(牡4/ディープブリランテ産駒/キャピタル・システム/村田牧場)
《2019年》
1着:リスグラシュー(牝5/ハーツクライ産駒/キャロットF /ノーザンF)
2着:キセキ(牡5/ルーラーシップ産駒/石川達絵/下河辺牧場)
3着:スワーヴリチャード(牡5/ハーツクライ産駒/NICKS /ノーザンF)
《2018年》
1着:ミッキーロケット(牡5/キングカメハメハ産駒/野田みづき/ノーザンF)
2着:ワーザー(セン7/Tavistock産駒/香港/新国産)
3着:ノーブルマーズ(牡5/ジャングルポケット産駒/吉木伸彦/タガミF)
《2017年》
1着:サトノクラウン(牡5/Marju産駒/サトミHC /ノーザンF)
2着:ゴールドアクター(牡6/スクリーンヒーロー産駒/居城寿与/北勝F)
3着:ミッキークイーン(牝5/ディープインパクト産駒/野田みづき/ノーザンF)
上記馬券対象馬15頭を見てもらえれば分かるのは過去5年全て
「ノーザンF生産馬」がレースを制してきました。
ここ3年はクロノジェネシス、リスグラシューと2年連続で
クラブ所有馬の牝馬が制してきました。
この事実をまずは覚えておいてください。
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宝塚記念登録馬一覧
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【登録馬全20頭】
・アイアンバローズ(牡5/オルフェーヴル産駒/猪熊広次/ノーザンF)
・アフリカンゴールド(セン7/ステイゴールド産駒/ゴドルフィン/ダーレーJF)
・アリーヴォ(牡4/ドゥラメンテ/シルクR/ノーザンF)
・ウインマリリン(牝5/スクリーンヒーロー産駒/ウイン/コスモヴューF)
・エフフォーリア(牡4/エピファネイア産駒/キャロットF/ノーザンF)
・オーソリティ(牡5/オルフェーヴル産駒/シルクR/ノーザンF)
・ギベオン(牡7/ディープインパクト産駒/社台RH/社台F)
・キングオブコージ(牡6/ロードカナロア産駒/増田和啓/白老F)
・グロリアムンディ(牡4/キングカメハメハ産駒/吉田和美/ノーザンF)
・サンレイポケット(牡7/ジャングルポケット産駒/永井啓弍/様似共栄牧場)
・ステイフーリッシュ(牡7/ステイゴールド産駒/社台RH/社台F)
・タイトルホルダー(牡4/ドゥラメンテ産駒/山田弘/岡田S)
・デアリングタクト(牝5/エピファネイア産駒/ノルマンディーTR/長谷川牧場)
・ディープボンド(牡5/キズナ産駒/前田晋二/村田牧場)
・パンサラッサ(牡5/ロードカナロア産駒/広尾R/木村秀則)
・ヒシイグアス(牡6/ハーツクライ産駒/阿部雅英/ノーザンF)
・ヒートオンビート(牡5/キングカメハメハ産駒/社台RH/社台F)
・ポタジェ(牡5/ディープインパクト産駒/金子真人HD/ノーザンF)
・マイネルファンロン(牡7/ステイゴールド産駒/ラフィアン/ビッグレッドF)
・メロディーレーン(牝6/オルフェーヴル産駒/岡田牧雄/岡田S)
社台グループ生産馬が今年も大挙12頭参戦となるわけですが、
それよりも今年はフルゲート「18頭」で行われることになる宝塚記念。
フルゲートで行われるのは2000年以降で「2007年」「2020年」に続いて
3回目ですが、今年は例年にないハイレベルのメンバーが揃い
『グランプリ』と呼ぶに相応しい状況が整いました。
・エフフォーリア(皐月賞、天皇賞秋、有馬記念)
・タイトルホルダー(菊花賞、天皇賞春)
・デアリングタクト(牝馬クラシック三冠)
・パンサラッサ(ドバイターフ)
・ポタジェ(大阪杯)
GIタイトルを持つ馬は全部で5頭のみですが、昨年のジャパンCで2着のオーソリティ、
海外重賞を連勝してきたステイフーリッシュ、香港Cで2着のヒシイグアスと揃い、
今年重賞を勝利しているような馬がズラリ。
ここまでメンバーが揃う宝塚記念というのも珍しいものです。
さてノーザンFとすれば、勝ちたいレースではないでしょう
種馬としての価値は、非根幹距離であり是が非でも欲しいタイトルではない
ここ5年 外国産のサトノクラウン以外は牝馬と初タイトルのMロケット
キャロットFのエフフォーリアに取れば、皐月賞、天皇賞秋を勝ち
ついでに有馬記念まで勝てており、種馬として残すべきタイトルを取れており
ある意味海外であれば 早々に引退させていると思われます。
そうじてこの距離では関西馬優位 では大阪杯優勝のポタジェでしょうか
ワンターンでは決め手のある馬に後塵を拝していたものコーナー4つの2000m
で見事優勝 ただし大阪杯から距離伸る今回、求められるのが機動力
姉同様に根幹距離向きでもあり、今回逃げ馬の強力2頭がおり
前回に比べて、流れも速くなるでしょうから機動力+持久力も要求される点
は不安です。
海外G1帰りのオーソリティ JCでは2着 ドバイシーマCも3着
本質的に展開利が生じたレースでもあり非根幹距離の重賞では
2回圏外に。ポタジェ同様に今回逃げ馬の強力2頭がおり
前回に比べて、流れも速くなるでしょうから機動力+持久力も要求される点
は不安です。関東馬であり勝ち切るまではどうでしょうか
異質なのが今回デアリングタクトと二頭出しのアリーヴォ
大阪杯でも上位に指名したもの 長くばてない脚は我々の想像以上に成長
エピファネイアに比べてやや遅れている感は否めないドゥラメンテ産でも
ありますが、この馬の場合この条件は合うような印象で
父もマリアライトの2着ですし初めての58キロも馬体が大きいので苦にならないと思われる
デアリングタクト自体の状態が勝てるなら出してこないでしょうし
厩舎の本音はこちらにあるように思える
グロリアムンディ
アンタレスSで2着 目標の帝王賞に出れず 久々の芝
とは言え芝で勝ったのは2歳新馬だけ 正直出るだけ
アイアンバローズ
天皇賞は落馬したカラ馬の影響で本来の機動力を活かせず
内枠が仇で外に出せず、捲ることも出来なくノーカウント
阪神芝では、訳ありの京都大賞典以外安定 再度内枠を引ければ
モズベッロやノーブルマーズになりえる
キセキ同様のバローズ軍団で種馬などのこだわりは、なしであれば欲しいタイトル
ステイゴールド系が強い
過去17頭が出走して【5-0-0-⒓】と5勝を挙げており、
今年はアフリカンゴールド マイネルファンロン ステイフーリッシュ
いずれも穴です
展開利が生じてのG2勝ちのアフリカンゴールドは、強力逃げ馬がおり
余程ドボドボ馬場なら来るかもだが、厳しい印象
関東馬でのマイネルファンロンはAJCCで800倍的中の貢献馬
天皇賞は落馬したカラ馬のお陰で正直鵜呑みの出来ないレース
機動力を活かす競馬が出来れば3着ならあり得ていい
ステイフーリッシュは、G2大将 G1では2歳G1で3着 3歳以上のG1では5着迄
7歳ということもあれば微妙かな
ノースH&岡田S
ディープボンド
天皇賞春は、上記でもふれたように7馬身差は、参考外
コントレイルの太刀持ちでいたのでG1勝ちはないが
2000m以上のG1でも上位に来れており
切れないまでも長くばてない脚は魅力で
まさに阪神2200向き ミッキーロケットと被る
今期ノースHはG1で未勝利 3歳春のクラシックも不振
帝王賞のクリンチャーがいるものオーナー的にはここしかないような印象
デアリングタクト
靭帯炎から長期復帰のVMで6着。とはいえ着差は小差
当時から、目標は宝塚記念と示唆されておりここでの変り身も期待できるが
問題は1600mから内2200 マイル仕様から機動力を要求される舞台
リスグラシューやクロノジェネシスは、前走は2000
長期休み明けの反動が不安
タイトルホルダー
岡田S生産馬 今回はパンサラッサがおり、番手であろう
58秒切るスピードで離されてしまうと目標にされる懸念があり
まして天皇賞春は、落馬したシルバーソニックの貢献が大きく
何処でパンサラッサを捉まえに動くか課題
パンサラッサ
2200mは微妙に長いが、ハナを切ればしぶとく
有馬記念はタイトルホルダーに突かれたが、ドバイターフでも
かなり攻められた突き上げの中、ゴール前で盛り返しており
成長力は十分 横山兄弟VS吉田兄弟の対決もあるが
いかに離し逃げが取れるか 雨はプラス
キングオブコージ
AJCCでの勝ちでG1大阪杯へ ただ本質的に非根幹距離タイプ
中山2200で2勝 中山2500や目黒記念も勝てており いかにもここが
勝てるG1という印象 パンサラッサが早めに和生に捉えられば
流れは急流に。となればAJCCの再来も期待できる
出来れば外枠で捲りが打ちやすい隊列ならあり得る
個人的にはまずアリーヴォ パンサラッサ ディープボンドを
注目です。 大穴ではキングオブコージ マイネルファンロン
降雨が多いならやはりタイトルホルダーはそれなりに走れそうです。
【宝塚記念 特別参加】希望の方は
omowaku.keiba@gmail.com
まで

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